週刊・南遊新聞
★2002年9月8日(日) 第32号★
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Xin Chao!!
シン・チャーオ!!
皆さま
おはようございます。
こんちにわ。
こんばんわ。
南遊新聞です。
きれいな夕焼けの広がる東海市からお送りします。
朝の夕立が嘘に思えるくらい
きれいな夕焼けです。
おや、朝だから、夕立じゃないのか。
何ていうんでしょ。
さて、本日の中日新聞愛知県版に
先日のスタディーツアーの模様が写真付で
取り上げられました。
愛知県版ですから、より多くの方に読んでいただけそうです。
嬉しいですよね。
今後の展開にも触れられています。
期待したいと思います。
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では、今週も石丸さんからのコラムをお送りいたします。
今回のテーマはベトナムの大地についてです。
dragon コラム第33稿「赤い土という名前の村」
ベトナムについての強い印象の一つに、
上空から見る赤い第大地と緑のコントラストの強さがあります。
二回目に訪れた‘96年3月の印象記に記しています。
そして今でもこの強いコントラストこそが、
ベトナム人の強さ、明るさ、そして生命力の象徴である
ような気がしています。
バーリア・ブン・タウ省にDat Do(赤い土)と呼ばれる
小さな村があることを知ったのは、昨年のことです。
ここは、ホー・チ・ミン市内の道路にもその名が冠ぶされている、
女性英雄、Vo Thi Sau女史の故郷でもあります。
彼女はフランス人総督に爆弾テロをしかけ、逮捕されました。
1952年1月23日、早暁、悪名高きコン島で処刑されました。
18歳でした。
1952年1月と言えば、ディエン・ビエン・フーの戦いで敗れた
フランスが撤退を余儀なくされた時の僅か2年余り前のできごとです。
今、彼女の生活していた家は、記念館として保存され、
中には、丸顔のあどけない写真を飾った祭壇、
国家英雄としての賞状などが静かに掲げられています。
すぐ近くにも大きな記念館が建てられ、金色の像が建てられています。
最期の朝、彼女はレキマの花を髪飾りにして、
従容として刑場へ赴いたと言います。
記念館の前庭に、数本のレキマの木があります。
5月末に訪れた時、数個の実がありました。
やや細長い桃を思わせる実でした。花は黄色だそうです。
残念ながらまだ目にすることができません。
今でこそ、バーリア・ブン・タウ省は、沖合いで産出される
原油の恩恵を受け、にぎわっていますし、大きな歓楽街もでき、
美しい海岸を利用したレジャー都市に変身しつつあります。
しかし、ここにも大きなゴム園が今でもあります。
かってベトナムのここかしこには、フランス植民政策の下で、
大きなゴム園が開発されました。
そこではベトナム人の多くは、まさに奴隷として酷使され、
収奪が続いたといいます。
死体はゴムの木の肥料になると、葬儀は勿論、
お墓を建てることさえ許されなかったと語る人もいます。
事実は別にして、当時の一般ベトナム人に対する
フランス植民政権の過酷さを物語るものでしょう。
ここDat Doでも多くの血が流れたにちがいありません。
怨念や悲嘆の血がさらに染み込み、もともと赤い土の色を
さらに赤くしたのではないかとさえ感じます。
昨日(9/1)、
闘病中と聞くVo Thi Sau女史のお姉さんにお会いしたいと、訪ねました。
残念ながら、病状は重く、危篤状態とのこと、
ご存命中にお会いすることはできないようです。
Dat Doの中心街は道を拡張中でした。
さらに奥のBinh Chauまで片側2車線の道になるそうです。
赤い土が掘り返され、車も幾たびか車底をこする状態でした。
いつしか雨になりました。
鮮やかな明るい赤い色が鉄さび色に変っていました。
酷使された奴隷の血反吐のように感じました。
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さて、先週お伝えしましたとおり
昨日、7日にスタディーツアーのまとめ会が開催されました。
このときの模様やツアー参加者の感想などは
おってまたお伝えいたしたいと思います。
ではまた、来週。 (編集・森田達也 モリタツ)
☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
○「週刊・南遊新聞」
おたよりは nan-you@k7.dion.ne.jpまで。
なお「Xin Chao」はベトナム語であいさつの言葉。
「おはよう」も「こんにちわ」も「こんばんわ」も
全て「Xin Chao!!」なんです。
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南遊の会 http://www.namdu.jp
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