2005 StudyTour 現地レポート

8月16日    B4班、長谷川、深谷、太田、津田から第一報を送りました。

今日は、ホテルで朝食をとった後、バスでクチトンネルへ向かいました。とても天気がよく、でも皆さん前日の疲れが出ているようで、バスの中ではぐっすり寝ている人もいました。まず、ライスペーパー作りの見学に行きました。お姉さんのお手本をみせてもらった後、私たちもライスペーパー作りに挑戦しましたが、なかなかうまくいかず、お姉さんの手際よさに感動しました。
そして、クチトンネルに到着。クチトンネルはトンネルという感じからはかけ離れたもので、防空壕だった。防空壕と言っても、ただ身を潜めるといったものではなく、生活の場でもあり、落とし穴などの罠があった。そんなトンネルに驚いた。トンネルは20年間ほぼ毎日寝ずの状態でクチ住民の手作業によって造られたと聞いたときにはさらに驚きました。私たちには無理な作業ではないかと感じた。

8月17日 第2報    山田蓉志美  小山久美子

いざ!!カンザへ
今日からいよいよホンバン大学の学生と合流。数名体調の悪い者も出たが、無事全員揃って、ホーチミンを出発し、カンザへ向かうことができた。
ホンバン大学の学生と初めて顔を合わせ、バスの中では自己紹介などが繰り広げられた。
まずは、森林組合へと向かった。ここでは、マングローブの現状を学び、明日からの植林に向け、知識を得た。話の中心は、ベトナム戦争中に米軍によってまかれた枯葉剤で、ほぼ全滅したマングローブも現在は、徐々に回復している。しかし、適さない種の木を植えたこと、エビの養殖地、塩田として使用したことにより、再び破壊されたとのこと。
そして、昼食をはさみ、森林公園に向かった。マングローブが生い茂った川をボートで散策した。狭い川を思いのほかスピードを出すため、スリル満点だった。その後、野生のサルやマングローブを見学し、記念写真を撮っていると急に雷が鳴りだした。これがベトナムのスコールの始まりかと思っていると、すぐに大雨になり、帰りのボートの上ではみんなびしょびしょになってしまった。雨宿りをしてその後ホテルへ向かった。
ホテルに着いてからは近くの海で、ビーチバレーをするなどし、日越の交流を図ることができた。
そして、夕食をみんなでとり、ここまでで今日の団体の交流は終わった。
その後は、仲良くなった学生同士で、とても盛り上がっていたようだ。
 ベトナム人との合流初日、とても充実した一日を過ごすことができた。
明日からはいよいよ植林が始まる。みんなの協力で苦しい作業も乗り越えていこうと思う。
がんばるぞー☆☆☆

8月18日(木)    A-1班 曽我泰彦

今日はツアー3日目にしていよいよ初めての植樹だ。植樹はこのツアーのメインであり、楽しみにしていた人も多い。しかし、暑い中で行なう作業であるので、昨日までの観光気分を捨てて、気を引き締めて臨まなければならない。
カンザーの宿を7時半に出発し、バスと船で3時間近くかけて植樹をする場所に着いた。植樹は、森林組合の人達に指導してもらいながら行なった。苗を運ぶ人、穴を掘る人、苗を植える人に分担して作業をした。地面にはトゲが落ちていたり、虫がいたり、そして、立っているだけでも汗が滴り落ちる暑さ。
数十分間作業をしただけでバテバテになった。ここは気力で持ちこたえるしかない。体調を崩す人も少なく、予定時間まで作業をすることができた。
植樹が終わるとその近くで弁当を食べた。その後、宿に戻った。
今日の夕食は交流パーティーだ。植樹の疲れも忘れて、酒を飲んだり、ゲームをしたり、とても楽しむことができた。ベトナムの学生ともより仲良くなれたと思う。
今日は植樹や交流パーティーがあり、充実した一日だった。観光もいいけど努力をした後の満足感もまた格別だ。
「どうしてこのツアーに参加したの?」「植樹!!」を合言葉に、明日も気合を入れなおしてがんばるぜぃ!

8月19日 第4報    田原あやか

今日は植樹2日目。朝から天候にも恵まれ、2日目となると皆、要領も得てスムーズに作業をすることが出来ていたように思う。昨日のスコールで地面がぬかるんだ場所が多く、足を取られて滑って尻餅をついてしまった子もいた。それくらい今日の作業は足場が悪かった。しかし、猛暑の中で木を一本一本植えることの大変さを実感し、成長した木々を簡単に切り倒すなど自然破壊をしてはいけないと思った。
夕食の後は討論会を行なった。国際関係や人間関係などをテーマにベトナム人と日本人混合の4つのグループに分かれ、私たちのグループはベトナムと日本の考える「男らしさ、女らしさ」について話し合った。
共通する話も多かったが、白熱した議論が繰り広げられ、テーマを越えて結婚や仕事観についても意見が飛び交うほど盛り上がった。
いろんな価値観に触れることが出来、ベトナム学生とより分かり合えてとてもよい討論会になったと思う。植樹の疲れも忘れるほどみんなとても楽しんで過ごした。
明日でスタディーツアー5日目を迎えることになるが、メンバーも大分打ち解けて結束力が強まり、この調子で明日最後の植樹に臨みたい。
さあ、みんながんばろぉーっ!!! 

8月20日 第5報    若松 万里子

今日は植樹最後の日。まずは4年前に植えたマングローブを見に行った。大きいものは身長を超えるくらいに成長していて、私たちが植えた苗もこんな風に成長していたらいいなと思った。
浅野さんに言われてマングローブの葉の表側をなめてみると塩辛かった。誰かが「水を吸って塩を出すなんて人間と同じだね」って言っていた。
今日は昨日までと違って土のついた苗ではなく細長い胎生種子を植えた。土を掘り返してまたかぶせるという手間がなく、種子をそのままプスプスとさせば良かったので、少し楽だった。でも私は三回も水溜りの深いところにはまってしまって散々だった。
植樹は三日間大変だったけど、終わってみるとあっという間だった。行き帰りのボートで見る景色とも森林組合の人たちともお別れだと思うと寂しかった。
植樹の後はカレーライスの材料を買いに市場へ。分担して野菜やまな板や包丁を買った。いろんな食べ物や雑貨が売られていておもしろかった。
夜、カフェに行って、初めてベトナムのコーヒーを飲んだ。小さなコップで上半分にエスプレッソのようなすごく濃くて苦いコーヒーと下半分に甘いミルクが出てきて、それをかき混ぜて氷の入った別のグラスに入れて飲んだ。すごく濃くて甘くておいしかった。
そのあと海に行った。干潮で、海というか湿地のような状態で、月が頭のてっぺんまでずーっと先まで歩いて行った。360度見渡せて、月が明るくて手が届きそうなのに一面海で他は全部空間で、もうあの広さ!!わーでっかい!って感じだった。
言葉にするのが難しくてもどかしいけど、あの感覚は忘れずに持っていきたいと思った。(個人的な感想ですみません)
今日がカンザで最後の夜。水風呂(水シャワー、一部蛇口…)やデコボコ道ともお別れ。ツアーも終わりに近づいてきて疲れもたまってきているけど、最後まで元気に楽しくいこうね☆

8月20日 第5報 その2  白井瑛子

以前に植林された場所を見学したが、立派に成長したマングローブに感動しつつ、傍に穴ジャコの塚があるのを沢山発見した。カニの穴や穴ジャコの塚見つけるたびに森の生態系をしみじみと感じる。森の奥へ進むほど立派なカニに遭遇することが多くなり、踏まないように気をつけて植林した。
トゲと虫とぬかるみとの闘いの3日間だったが、日本とはまったく違う環境の中でさまざまな発見があった。
ともかく、3日間植林中スコールにあうことがなく安心した。植林もとても有意義なものだったが、森に向かうまでのバスの中やボートの中でのベトナムの学生との交流もとても面白い。
大阪弁や早口言葉について少し話したり、ベトナムのゲームをする人もいた。
夕飯前に皆明日の小学校訪問のための買い物や、3日間の苦労の染み付いた地下足袋をきれいに水で洗った。夕飯の後は小学校訪問のための歌の練習をした。きらきら星をベトナムの学生も一生懸命覚えた。
星空や十六夜の月も美しく、忘れられない1日だった。

8月21日 第6報    酒井 良典

とうとうカンザを後にする日がやってきた。マングローブ林での植樹、ベトナムの学生との交流会、討論会、海でみんなではしゃいだり、夜な夜な仲間と暴露大会で語りあい夜更かしした
思い出。みなそれぞれの思いを背にカンザを後にした。そしてまずは小学校訪問、キラキラした目の子供達の前でキラキラ星を合唱した。前夜に練習したかいあって大成功をおさめた。
そして男子はサッカー、女子はカレー作りに別れ、サッカーはみな汗つゆだくになって戦い、激しい攻防の末PK戦でこのツアー4回目にして初の勝利をおさめた。試合後ベトナムの人達にコーヒーをおごってもらいベトナムの人達の暖かさにふれた。そして女子達が作ってくれたカレーを食べ感無量だった。
食事もおわり小学生達と折り紙で遊んだり、あやとりをしたりし、最後に記念撮影をした。別れの時はポロッと涙がこぼれたよ。そしてホーチミンへ戻った。もはや我が家へ帰ってきた感じだった。
夜は自由行動、僕らが行った飯屋ではコブラやウサギの肉など日本では食べられないような物を食べた。さあ今日は夜更かしせずに明日にそなえよう!!でもカンザでありえないほど蚊に刺されてかゆいなあ。。。

『22日の報告』  ☆いちやなぎ・あいこ☆

 バイクの中を横断して行くことにも慣れてきた…残すところあと2日…。
今日の予定は各グループでベトナム学生おすすめスポットに案内してもらいました。
スパーマーケットで日本の家族や友達の喜ぶ顔を思い浮かべながら買い物をしたり(蓮茶を15箱買っている子もいました!!)
ドンコイ通りを一軒一軒ウィンドーショッピングしたりしました。日本からの観光客が多いこともあり、店員さんの日本語や英語の上手さに驚かされました。(その買い物である子は念願だったバッチャン焼きの茶器セットをゲットしました☆なんと!!!7ドルっ!!)
そして、ベトナム学生お勧めのレストランに連れて行ってもらい、生春巻き(ドクダミの葉入り!驚)やチャーハン、お好み焼き風卵焼きやさとうきびにえびのつくねを巻いたものをライスペーパーに香草と包んだ料理などを堪能しました。特に最後にベトナムの友達たちが頼んだデザートはおいしかったデス!!(甘いものは別腹☆は万国共通か?!)その店で、突然のスコールがあがるのをくつろぎながら待ち、バスに乗ってお寺に向かいました。日本と同じ宗教の仏教寺ではあったが、ベトナムの文化も入った様式で驚きでした。線香の香りと聞きなれないお経の声、見慣れない装飾が私たちの心を不思議と神聖な気持ちに引き込んでくれました。
ベトナムのバスは、とても乗り降りが早くお客のことなんか正直考えてない感じで笑えました。切符売り担当?のガイドさんがいてとても厳しくて、怖かったです(笑)しかし、そこでもらった切符は大切な思い出です!
そして、夜はいよいよ『さよならパーティー!』ホンバン大学の学長さんに一人ひとり賞状をもらい、食事をしながら最後の会話に花を咲かせ、ベトナムのゲームで盛り上がりました。ベトナムではみんなで出来るゲームの多さにも驚かされました。(日本でぜひ使いたいです☆)そして、これハズせない!!みんなのアオザイの素敵なこと!それぞれに似合ったアオザイを装い、たくさんの写真をとりました。
その後、アドレス交換をし、惜しみながらも閉幕…。各自夜のベトナムにくり出し2次会をする人あり、明日のフリーのためにエネルギーを貯める人ありと盛りだくさんな1日でした。日本に帰りたくない―以上22日の報告でした。

8月23日  石川 かずき

とうとうツアーも最終日。本日は完全フリーということでみんな好きな人と好きなところへ出かけたのではなかろうか。自分はホンバン大学の友達と日本の友達といっしょにバイクで遊びにいった。
午前10時にホテルに迎えに来てくれて、カメラを取りにいくために友達のうちへ。その友達のうちには以前にお邪魔したことがあったので、懐かしかった。着くと友達のお母さんが出迎えてくれて、なんと、自分のことを覚えていてくれたのだ。これはすごくうれしかったね。握手を交わしていると友達がカメラを持って出てきた。せっかくなので記念写真を撮ることに。お母さんが手料理をご馳走してくれると申し出てくれたが時間がないのでレストランに行くことに。(一家は中部の出身でお母さんの作る中部の料理はとてもおいしいのだ)
レストランに着くと、そのレストランは見たことのある建物ではないか。この店は以前にも来たことがあった。懐かしいなぁ。テーブルをつなげて料理を注文。山盛りの野菜と豚肉とライスペーパーが出てきて、自分で好きなものを巻くという形のランチだった。おしゃべりしながらの食事は楽しかったしおいしかった。
その後、プリクラを撮りに行った。気温も上がってきて暑かったが狭い画面にぎゅうぎゅうになってたくさん撮った。いい記念になった。
プリクラを撮り終えると雨が降り始めたのでカラオケに直行。日本語のカラオケがあると言われて気合を入れたが、古い曲ばかり(しかも演歌が多い)で歌える曲があまりなかった。それでも歌える歌を探して、力の限り歌った。
帰りにスーパーマーケットに寄ってホンバン大学の友達に渡すお土産を買ってホテルに到着。空港でまた会おうと約束し、友達は帰宅。ホテルでは帰国に向け、荷物を整理。もうすぐ帰らなくてはならないと思うとちょっと寂しかった。
夕食はサイゴン川でのクルーズ。魚の形の船でご飯を食べた。皆ベトナムでの最後の晩餐だからか、もりもり食べていた。夜景を見ながら写真撮影に興じた。
夕食が終わり、バスで空港へ。空港に着くとホンバン大学のみんなが待っていてくれた。わずかな時間だが話をして、お土産を渡したり、もらったりした。自分は寂しさのあまり泣いてしまった。とても楽しく濃い9日間だったので、寂しさも大きかった。「また、来ます!」と宣言して友達に手を振った。飛行機に乗り込み日本へ。以上でツアー最終日の報告を終わります。

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